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FRB/USモデルを用いた米国経済予測レポート『SEPアップデート』を公表しました。

このたび、東京大学エコノミックコンサルティング株式会社は、FRB/USモデルを用いた米国経済予測レポート『SEPアップデート』を作成いたしましたので、公表いたします。

■SEPアップデートとは

FRBは、FOMCメンバーによる先行き3年間の主要マクロ経済変数の予測値を「Summary of Economic Projections(以下、SEP)」として、四半期に1度の頻度で公表しています。SEPは今後の米国の金融政策を占う上で重要な判断材料であり、市場参加者から大きな注目を集めています。

SEPで公表されるのは、GDP成長率・失業率・インフレ率・コアインフレ率・FFレートの5変数についてのみです。また、暦年ベースの予測値とそれらの長期的水準の想定値のみしか提示されません。しかしながら、市場参加者は上記5変数以外のマクロ経済変数の予測値、そしてそれら各変数の四半期毎の変動やSEPの予測期間以降の動きについても、強い関心を持っていると考えられます。

『SEPアップデート』は、こうした市場参加者の関心に応えるべく、FRBが政策分析で多用するFRB/USモデルというマクロモデルの公開バージョンを用い、様々なマクロ経済変数について、SEPと整合的な予測パスを提供します。

■今回のSEPアップデートのポイント

  • 今回のSEPでは、2023年半ばまでのインフレ率の予測が大幅に上方修正され、FF金利は2022Q4に3.5%近くまで引き上げられる見通し。
  • FRB/USモデルによると、10年長期金利は2023Q1に4%近くまで上昇。
  • 利上げペースの加速を受けて、為替レートは増価、家計純資産は減少(前回対比)。
  • 実体経済変数については、金利感応的な住宅および設備投資が下振れ(前回対比)。

■補足事項

  • 本プロダクトは2022年秋以降有償でご提供する予定です。
  • 弊社では本プロダクトとその関連分野に関するコンサルティングも提供しております。
  • 分析のカスタマイズも可能です。
    • 貴社が想定しているシナリオに沿った分析
    • 他年限の金利パスの試算
    • 別の金融政策ルールに基づいた・別の長期経済仮定に基づく試算 など

ご関心のある方はinfo@utecon.netまでご連絡ください。

■レポート(PDF)

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