経済学を、現場で活かすために
─ 同じ想いをもつ仲間と立ち上げた会社
渡辺安虎
(UTEcon取締役及び東京大学大学院経済学研究科及び公共政策大学院教授)
情熱と専門性を社会に活かしたい方に最適な職場です。志を同じくするメンバーが集い、能力を発揮できる体制も万全。互いを尊重し合う働きやすい環境で、やりがいある仕事とキャリア形成の両方を実現できます。
宮川大介
(UTEcon取締役・チーフエコノミスト及び早稲田大学商学学術院教授)
UTEconの魅力は、実社会の課題解決で経済学を活かせること。まだ答えのない課題を整理し、具体的な解決策へつなげる体験はここならでは。専門性を高めながら、わかりやすく伝える力も養い、成長を実感できます。
渡辺私は創業時から経営に携わり、ディレクターとして多岐にわたる意思決定、人事やプロジェクトの体制作りや営業活動など幅広く関与しています。職員が専門性を発揮しやすいよう、環境整備も意識しています。
宮川私は創業時から務めていたチーフエコノミストのポジションを経て、2025年6月からは取締役を兼務しています。個々のプロジェクトにおけるプロジェクトマネージャー(以下PM)の判断や分析方針策定のサポート、問題解決の助言などを支援する役割を担っています。
渡辺私の研究は、企業及び消費者の行動を分析する分野です。民間企業との共同研究やアマゾンジャパンでの勤務を経て、経済学がよりビジネスの多様な現場で役立つと実感しました。ちょうどその頃、東大の経済学研究科が経済学の社会実装のために会社を作るという話があり、大介さんや川口大司(現UTEconアドバイザー)さんなど数人で準備を進め、会社設立に至りました。
宮川8年来の付き合いになりますが、「活力に満ちた」方だと感じています。当社の設立時にも私の研究室に尋ねて来られ「経済学で社会課題を解決する会社を一緒にやらないか」と誘って頂きました。理想の実現に向けて行動できるエネルギーをもつ方です。
渡辺大介さんは冷静な視点をもち、物事を言語化する力に長けた方です。内には強い情熱を秘め、ご自身の取り組まれたいことを着実に進めていく印象をもっています。
宮川当社の職員は経済学的な知見を基盤としながら、データのハンドリングや分析用プログラムの構築を自在にこなしつつ、クライアント対応までこなすプロフェッショナル集団です。私は分析の方向性やプレゼン手法などを助言し、プロジェクトをできる限り高いレベルでスムーズに前へ進める役回りを心がけています。
渡辺私と職員及び職員同士も互いにリスペクトし合っている印象です。自身のプロジェクトを担いながらも、他のメンバーの仕事を参考にする関係性で、若手であっても成熟した雰囲気があります。全社的な視野をもつため、成熟している者同士が熟考したうえで、必要なコミュニケーションやフィードバックをきちんと行える関係が築かれていると思いますね。
渡辺まずは、楽しく働けることを大切にしています。同時に5年後10年後を見据え、将来のキャリアも見据えて成長できるよう支援しています。せっかく同じ会社で働くのなら、「面白い仕事を一緒にできるように」との思いで接しています。
宮川各人の高い潜在能力を発揮してもらえるように舞台を整えることを意識しています。分析全体のデザインとクライアントコミュニケーションをディレクターが担うことで、各職員が分析業務に集中してもらえればと考えています。
渡辺当社は勤務時間が比較的柔軟で、働き方も非常に自由です。基本的に、週に1度の出社を要する以外は在宅ワークが可能です。各々がもつ専門性をいかんなく発揮できるよう、柔軟な働き方ができる点を重視しています。特長としては、少数精鋭のため、半ば自身が経営者であるような視点で、全社的なことも考えながら、働くという点です。単に与えられた仕事をするというよりも、主体的にどう動けば良いかを考えながら働いています。ご自身で積極的に考えて動き、仕事をつくり出す。そんな前向きな姿勢が活きる職場です。
宮川組織のフラットさが特長だと思います。プロジェクトを進めるうえでの役割分担はありますが、全員で協力してより良い分析を目指しているため、自由闊達な議論が日常的に行われています。
渡辺私の専門は実証ミクロ経済学で、個々の経済主体の意思決定をデータに基づいて分析しています。企業がどのような価格を設定し、それに対して消費者がどう行動するかを精緻なデータで検証します。分析を行う際は、現場の文脈や制度を丁寧に把握することが不可欠で、そのうえで適切な手法を選ぶことを重視しています。
宮川企業の成長や退出に代表される動態についてデータを用いて実証的に分析したうえで、こうしたミクロの動きとマクロ経済との関係を探ることを最も大きな研究テーマとして設定しています。並行して、金融市場についても、日本銀行でのアドバイザー業務などを含めて研究しています。私は比較的多くの分野で仕事をしていると思いますが、UTEconでの仕事は「町医者的」な役割を意識しています。お客様の状況を丁寧に聞き取り、それに合った経済学的アプローチを提案することを大切にしています。
渡辺最大の強みは、経済学や関連分野の専門知識を企業や政府の現実の課題解決に直接結びつけられる点でしょう。知見を実装するには膨大なプロセスが存在していますが、それを支える優秀なPM、アソシエイト、アドバイザーが組織的に連携し、高い水準で仕事を進められる体制が整っています。
宮川当社のように「分析の建て付け」から「実行」、「結果のデリバリー」までを一貫して担える組織は多くありません。UTEconの強みは、問題が難解な時ほど発揮されます。最適なアプローチを提案できる人材が揃っており、分析の初期段階から誤りを防ぐ万全のサポートがあり、結果を正確にお客様にお届けしたうえで、その後の対応にも備えられます。全工程を高いレベルで実現できる体制が整っていることが当社の強みだと思います。
宮川まだ輪郭のはっきりしない課題に対して、それを経済学の知見をもとに整理し、具体的な解決策へと導いていくプロセスこそが、この仕事の醍醐味でしょう。当然、研究にも醍醐味があり、成果も出ますが、実社会の現場で経済学が課題解決につなげたという実感を得られる部分は、UTEcon特有のもので、いちばん楽しい部分でしょう。
この仕事を楽しむうえで大切になるのは「専門性を深め続けること」及び「経済学をわかりやすく伝える力を磨くこと」です。後者については難しさもありますが、「伝える」こともまた愛してやまない経済学を活かす手段と捉えられれば、きっと面白く感じられるはずです。
渡辺当社のプロジェクトは、社会的な意義が大きく、かつ分析の中身そのものが面白いものばかりです。重要かつ興味深い対象がプロジェクトであることが非常に多く、だからこそ、各々が有する専門性を活かしながら、社会に価値ある成果を生み出す実感が得られる、それが仕事の面白さであり、大きなモチベーションに繋がっていると思います。
渡辺情熱をもち、自身が有する専門的な知識を社会に役立てたいという方に最適な仕事です。同じ志をもつ非常に専門性の高いメンバーが集まっています。組織としてもそれを支える体制が整備されており、存分に能力を発揮していただけることが、当社で働く大きな魅力です。働きやすい職場でお互いをリスペクトしながら、仕事の醍醐味が味わえ、なおかつキャリア形成していくこともできる、極めて魅力的な職場です。
宮川時折思い出されるのは、大学生時分に進路に悩んでいた際「経済学の知識を使って、実務で問題を抱える組織に対して、解決する仕事がしたい」と強く思っていたことです。いま振り返ると、UTEconは当時の自分が思い描いた理想の働き方に、極めて近い存在です。もちろん、修士号が入社要件であり、当時の私には届かなかったかもしれません。ですが、「もし当時このような会社があったら、迷わず目指していただろうな」と思える、それくらい魅力のある会社だと感じています。